「OSなし」で届くPCの状態
BTOパソコンにはOSを入れずに売る構成があります。本体価格が下がる一方で、届いた時点では何もできません。
| 項目 | OS入り | OSなし |
|---|---|---|
| 電源を入れた直後 | Windowsが起動する | 起動しない |
| ドライバー | 導入済み | 自分で入れる |
| Windowsの更新 | 自分で実行 | OSを入れてから |
| メーカーサポート | ハードとOSの一部 | ハードウェアのみ |
| 本体価格 | 標準 | 安い |
最後の行が目的で、それ以外は全部デメリットという構造です。価格差とその手間を比べる話になります。
サポート範囲はハードウェアのみ
見落とされやすいのがここです。OSなしで買うと、サポートの範囲が狭くなります。
OS入りで買えば、「起動しない」という症状を店に相談できます。OSなしの場合、店が見るのはハードウェアまでで、OSの導入や設定でつまずいた部分は自分で解決することになります。
問題は切り分けが難しい点です。「起動しない」原因がハードなのかOSの導入手順なのかは、慣れていないと判断できません。
つまりOSなしは「自分で切り分けられる人向け」の構成です。これは当サイトの判断です。
ドライバーを自分で入れる手間
OSを入れた後も作業が残ります。ドライバーです。
ドライバーは部品を動かすためのソフトで、グラボ・有線LAN・無線LAN・音声などそれぞれに必要です。
ここで詰まりやすいのが順番です。有線LANのドライバーが入る前はインターネットに繋がらないため、他のドライバーをダウンロードできません。別のPCでUSBメモリに入れておく、という準備が要る場合があります。
当サイトは実際の手順を試していません。機種ごとに必要なドライバーは違うので、各社の案内を確認してください。
OSなしを選べる主な店
公表値でOSなしの構成を選べるとされている店です。
| ショップ | OSなしの選択 |
|---|---|
| ドスパラ | 可 |
| パソコン工房 | 可 |
| ストーム | 可 |
| ツクモ | 可 |
| フロンティア | 可 |
各社の値は公式サイトの公表内容です。元記事に記載されていたものを整理したもので、当サイトが各社の商品ページを直接確認したものではありません。条件は変わるので、購入前に各社の公式サイトで確認してください。
当サイトが実データを取得しているのはドスパラだけですが、今回調べた27台はいずれもOS入りの構成でした。OSなしの構成は、カスタマイズの画面で選ぶ形になっていると考えられますが、商品ページの一覧からは確認できません。
OSなしのメリット4つ
価格以外にも理由があります。
- 本体価格が安くなる。これが主な目的です
- 手持ちのWindowsライセンスを使い回せる。条件を満たす場合に限ります
- Linuxなど別のOSを入れられる。Windowsが要らない用途向けです
- 余計なソフトが入っていない。自分で入れたものだけになります
2番には条件があります。ライセンスの種類によって、別のPCへ移せるものと移せないものがあります。当サイトはライセンスの規約を精査していません。移し替えを前提にする場合は、手元のライセンスの種類を確認してください。
3番は用途がはっきりしている場合に効きます。サーバーとして動かす、開発に使うといった目的なら、Windowsを買う必要がありません。
手持ちライセンスの種類
メリットの2番目に挙げた手持ちのライセンスには種類があります。ここを間違えると使えません。
| 種類 | 別のPCへ移せるか | 入手経路の例 |
|---|---|---|
| パッケージ版 | 移せるものが多い | 家電量販店・通販で単体購入 |
| ダウンロード版 | 移せるものが多い | 公式サイトで購入 |
| メーカー製PC付属 | 移せないのが一般的 | PC本体に付いていたもの |
| BTOで付けたもの | 移せないのが一般的 | 購入時のカスタマイズ |
この整理は一般的な区分で、当サイトはライセンスの規約を精査していません。必ず手元のライセンスの種類と規約を確認してください。
重要なのは下2行です。「前のPCに入っていたWindowsを使い回す」という発想は、多くの場合そのライセンスでは許されていません。
つまりOSなしで得になる人は、思っているより少ない可能性があります。
Linuxを入れる場合の注意
メリットの3番目に挙げたLinuxについて補足します。
Linuxは無料で入手できるため、OSの費用が0円になります。ただしゲーム用途では制約があります。
当サイトが扱ったタイトルのうち、Linuxに対応していると公式が示していたのは Transport Fever 3 だけでした。他は Windows のみ、または Windows と macOS です。
つまりゲーミングPCとして買うなら、Linuxは現実的な選択肢になりにくいということです。サーバー用途や開発用途なら話は別です。
当サイトはLinux上でのゲームの動作を検証していません。
OSを別に買うと割高になる場合
最も重要な注意点です。OSなしで買ってWindowsを別に買うと、かえって高くつくことがあります。
BTOで購入時に付けるWindowsはメーカー向けの価格で、個人が単体で買うパッケージ版より安いのが一般的です。
| 買い方 | Windowsの費用 | 合計 |
|---|---|---|
| OS入りで買う | 本体価格に含まれる(安い) | 安い |
| OSなし+手持ちのライセンス | 0円 | 最も安い |
| OSなし+別途購入 | 単体価格(高い) | 高くなる可能性 |
| OSなし+Linux | 0円 | 最も安い |
この整理は一般的な価格構造で、当サイトは各社の差額とWindowsの単体価格を調査していません。
読み替えると、OSなしが得になるのは「手持ちのライセンスがある」か「Windowsを使わない」場合だけということになります。それ以外はOS入りで買うほうが安い可能性があります。
OSを入れる手順の実際
OSなしを選ぶ前に、何をすることになるかを把握してください。
- 別のPCでインストール用のUSBメモリを作る。マイクロソフトが配布しているツールを使います
- そのUSBから起動する。BIOSの設定で起動順を変える必要がある場合があります
- OSを入れる。ここは画面の指示どおりです
- 有線LANのドライバーを入れる。ネットに繋がらないと先に進めません
- 残りのドライバーを入れる。グラボ・音声・無線LANなど
- Windowsの更新を当てる。台数ぶんの時間がかかります
1番の時点で別のPCが必要です。手元に1台もない場合、この方法は取れません。
4番が最も詰まりやすい部分です。ネットに繋がる前にドライバーを用意しておく必要があり、その判断には機種の構成を知っていることが前提になります。
当サイトはこの手順を実際に試していません。機種ごとに必要なドライバーと手順は違うので、各社の案内を確認してください。
かかる時間という費用
OSなしの差額を考えるとき、作業時間も費用に含めてください。
| 作業 | 手間 |
|---|---|
| USBメモリの作成 | 別のPCが必要 |
| OSの導入 | 画面の指示どおり |
| ドライバーの収集 | 機種の構成を知っている前提 |
| Windowsの更新 | 時間がかかる |
| 詰まったときの切り分け | 自力。サポート対象外 |
当サイトは所要時間を計測していません。
重要なのは最後の行です。詰まったときに聞ける相手がいません。OS入りで買えば、起動しない症状は店に相談できます。
読み替えると、OSなしの差額は「作業と自己解決を引き受ける対価」ということになります。その差額が小さいなら、引き受ける意味は薄いです。
OSなしを選んでよい人
ここまでを1つの基準にします。
| こういう人 | OSなし | 理由 |
|---|---|---|
| 使えるWindowsライセンスがある | 向く | OSの費用が0円になる |
| LinuxやサーバーOSを入れる | 向く | Windowsが要らない |
| OSの導入を自分でできる | 向く | 手間を引き受けられる |
| 安いから選ぶ | 向かない | 別途購入で高くなる可能性 |
| 初めてPCを買う | 向かない | 切り分けができない |
| サポートを使いたい | 向かない | ハードウェアのみになる |
この分類は当サイトの判断です。各社が示している基準ではなく、価格構造とサポート範囲から引いたものです。
4番目が重要です。「安いから」という理由だけでOSなしを選ぶと、Windowsを別に買う費用で逆転する可能性があります。
ドスパラで調べた27台はOS入り
ドスパラのGALLERIAとTHIRDWAVEを27台調べました。うちグラボの倍率を出せるデスクトップは21台です。ノート1台はノート用GPU、5台は内蔵グラフィックスで、デスクトップ版と別物なので倍率を出していません。以下はコラボモデルを除いた7台に絞った話で、ドスパラの全機種を調べたものではありません。倍率の出し方は性能スコアの算出方法に書いています。
今回調べた27台はいずれもOS入り(Windows 11 Home)の構成でした。OSなしの構成はカスタマイズの画面で選ぶ形と考えられますが、一覧からは確認できないため、価格差を示せません。
7台の内訳は RTX 5050 が1台、RTX 5060 が1台、RTX 5060 Ti が3台、RTX 5070 が2台。下の表はこのうち価格帯の違う代表3台で、いずれもOS入りの価格です。
| 型番 | グラボ | メモリ | 価格(税込) | 公式推奨に対する余裕 |
|---|---|---|---|---|
| ◎ OS入りの最安GALLERIA XGC5M-R55-GD 『Minecraft: Java & Bedrock Edition for PC、PC Game Pass同梱版』Windows 11 Home 込み | GeForce RTX 5050VRAM 8GB | 16GBメモリ DDR5 | 199,980円 |
倍率を出せません
|
| GALLERIA XGC5M-R56-GD 『Minecraft: Java & Bedrock Edition for PC、PC Game Pass同梱版』グラボだけ上がる | GeForce RTX 5060 | 16GBメモリ DDR5 | 234,980円 |
倍率を出せません
|
| GALLERIA XPR7A-R57-GD Ryzen 7 7700搭載 『Minecraft: Java & Bedrock Edition for PC、PC Game Pass同梱版』SSDも1TB | GeForce RTX 5070VRAM 12GB | 16GBメモリ DDR5 | 299,980円 |
倍率を出せません
|
※「余裕あり」「推奨に届かない」などの一言と帯は、当サイトの言い換えです。公式の判定でもfpsでもなく、メーカー公表スペックだけから出した倍率に付けています。帯の目盛りは対数(0.2倍〜8倍が全幅、縦線が1.00倍)なので、帯の長さの比は性能の比ではありません。 → スコアの算出方法と全登録製品
OS入りの価格が比較の起点
OSなしを検討する場合、比較の出発点はOS入りの価格です。
GALLERIA XGC5M-R55-GD(199,980円)はWindows 11 Home 込みの価格です。OSなしにすればここから下がりますが、その差額は当サイトでは確認できていません。
判断の手順はこうなります。①OSなしにしたときの差額を購入画面で見る ②手元のライセンスが使えるか確認する ③使えないなら、差額とWindowsの単体価格を比べる。
③で単体価格のほうが高ければ、OS入りで買うのが安いことになります。この判断は購入画面でしかできません。
GALLERIA は『Minecraft』同梱
今回調べたGALLERIAは、商品名に「Minecraft: Java & Bedrock Edition for PC、PC Game Pass同梱版」が付いています。同時に調べたTHIRDWAVEには付いていません。
つまり上に挙げた価格には Minecraft と PC Game Pass が付いた状態の値段が含まれます。要らない人にとっては選ぶ余地がなく、同梱の付かない同型番が別にあるかどうかは調べていません。
本体以外に要るもの
PC本体だけでは画面が映りません。モニターとキーボード・マウスが別に要ります。上に挙げた価格はすべて本体のみで、送料・保証・カスタマイズ料金も含まれていません。
| 品目 | 本記事での扱い |
|---|---|
| PC本体 | GALLERIA XGC5M-R55-GD 199,980円(税込) |
| モニター | 調査していません(ドスパラの周辺機器は今回の調査対象外) |
| キーボード・マウス | 調査していません |
| ゲーム本体 | 調査していません |
合計金額は出せません。4点のうち3点の価格を調べていないためです。推測で足すと実際と違う額になるので、空欄のまま残します。
OSなしで買う場合、OSを入れる作業用にUSBメモリが必要になることがあります。当サイトは必要な容量と価格を調査していません。
BTOパソコンのOSなしまとめ
OSなしが得になるのは条件が揃った場合だけです。
- 届いた時点では起動しません。OSとドライバーを自分で入れます
- サポートの範囲がハードウェアのみになります。切り分けも自分で行います
- OSを別に買うと高くつく可能性があります。BTOで付けるOSはメーカー向けの価格です
- 得になるのは「手持ちのライセンスがある」か「Windowsを使わない」場合です
- 有線LANのドライバーが入る前はネットに繋がりません。別のPCで準備が要る場合があります
- 公表値ではドスパラ・パソコン工房・ストーム・ツクモ・フロンティアが選べるとされています
各社の値は公式サイトの公表内容です。元記事に記載されていたものを整理したもので、当サイトが各社の商品ページを直接確認したものではありません。条件は変わるので、購入前に各社の公式サイトで確認してください。
ドスパラの価格・在庫・スペックは2026年10月16日に商品ページから調べたものです。調べた27台はいずれもOS入りで、OSなしの差額は確認できていません。
本記事はアフィリエイト広告を利用しています。商品リンクから購入された場合、当サイトに収益が発生することがあります。掲載内容と順位は当サイトが独自に判断したもので、広告主から対価を受けて操作したものではありません。
GALLERIA XGC5M-R55-GD / ドスパラ
Windows 11 Home 込みの価格です。OSなしの差額は、この価格を基準に購入画面で確認してください。
| CPU | Core Ultra 5 225F |
|---|---|
| GPU | GeForce RTX 5050 8GB |
| メモリ | 16GBメモリ DDR5 |
| ストレージ | 500GB Gen4 SSD |
| OS | Windows 11 Home |
199,980円(税込)
画像:ドスパラ 商品ページより
GALLERIA XGC5M-R56-GD / ドスパラ
最安機との違いはグラボだけ。メモリとストレージは同じ構成です。
| CPU | Core Ultra 5 225F |
|---|---|
| GPU | GeForce RTX 5060 |
| メモリ | 16GBメモリ DDR5 |
| ストレージ | 500GB Gen4 SSD |
| OS | Windows 11 Home |
234,980円(税込)
画像:ドスパラ 商品ページより
